コラム
地域に適した外壁塗装の選び方とポイント
2024.11.01
コラム
地域に適した外壁塗装の選び方とポイント
外壁塗装は建物の美観を保つだけでなく、家を守るためにも非常に重要なメンテナンスです。しかし、地域ごとの気候や環境によって、最適な塗装の種類や方法は異なります。今回は、地域の特性に合わせた外壁塗装の選び方について解説します。
1. 地域の気候と外壁塗装の関係
地域ごとの気候は、外壁塗装の耐久性や効果に大きな影響を与えます。たとえば、湿度が高く雨が多い地域と、乾燥している地域では、適した塗料の種類が異なります。また、寒冷地と温暖地でも塗装に必要な条件は変わってきます。
例:関東地域
関東地方は比較的温暖で、降雨量もそれほど多くありませんが、夏は湿度が高く、冬は乾燥します。そこで、防カビ・防藻効果のある塗料を選ぶことで、湿度が高い時期でも壁面にカビや藻が発生しにくくなります。また、紫外線も強いため、UVカット効果のある塗料を選ぶと外壁の色あせを防ぎやすくなります。
例:北海道・東北地域
寒冷地では、冬の厳しい寒さと雪による影響が大きいため、耐寒性や耐水性が高い塗料が必要です。寒さに強いシリコン系やフッ素系の塗料が適しており、凍結によるひび割れを防ぎます。また、融雪剤による汚れもつきやすいので、汚れがつきにくい塗料もおすすめです。
例:九州・四国地域
九州や四国は温暖な気候である一方、台風の通過が多い地域でもあります。防水性と耐久性の高い塗料を選ぶことで、台風や豪雨によるダメージを軽減できます。特に雨風の当たりやすい外壁には、防水機能に優れたシリコン系やフッ素系の塗料が人気です。
2. 外壁材に応じた塗料の選び方
外壁の材質によっても、使用する塗料の選択が変わります。地域に合わせた気候対策と合わせて、外壁材の特性を理解しておくと良いでしょう。
・モルタル外壁:モルタルはひび割れが起きやすいため、弾性塗料がおすすめです。関東や関西などの比較的温暖な地域でも、湿気の多い場所では防水性のある塗料を選ぶと安心です。
・サイディング外壁:サイディングにはシリコン系やフッ素系の塗料が相性良好です。九州などの温暖地域では、特に紫外線耐性のある塗料を選ぶと長持ちします。
3. 施工時期にも配慮しよう
塗装を行う時期も、地域の気候に応じて適切に選ぶことが大切です。例えば、関東地方での梅雨時期や東北地方での冬季は塗装に向いていません。乾燥した春や秋が塗装に最適な季節とされています。地域によっては、特定の時期に予約が集中することがあるため、早めに業者に相談して計画を立てるとスムーズに進みます。
4. 地域の専門業者に依頼するメリット
地域に詳しい塗装業者に依頼すると、その土地ならではの気候や建物事情を理解しているため、適切なアドバイスが得られることが多いです。たとえば、「この辺りは風が強いので耐風性の高い塗料を使いましょう」など、地元に根付いた情報を元にした提案が期待できます。
まとめ
外壁塗装は、地域の気候や環境に合わせて選ぶことで、長持ちしやすく、メンテナンス頻度も抑えられます。気候や外壁材、施工時期など、さまざまなポイントを踏まえて最適な塗装を選びましょう。また、地域密着型の塗装業者に相談することで、より安心して施工を進めることができます。
監修者情報 30年以上の業界歴を持つ株式会社アイバくんの代表取締役。みずからが現場に直行することをモットーにしており、現場調査から契約、アフターフォローまでを一貫して対応する。 代表挨拶はこちら